【ISHカレッジ:美学セミナーNo.3】
(担当:まさこメディカルクリニック 松岡)
認知症を正しく理解しよう③
●みんなが気になる「認知症」と「ただのもの忘れ」の違いとは??
初めのうちは、年齢相応のもの忘れと区別がつかないのですが、生活する上で、支障が出ている状態(およそ半年以上継続)になると認知症と呼んでいます。
1.加齢によるもの忘れ
過去の体験は、脳に記憶されており、それを呼びだすのに時間がかかりますが、一時的に思いだせない状態なので、ヒントをもらったり、何かのきっかけで思いだすことが出来ます。…
・人や物の名前がでない
・ど忘れが増えた
・もの忘れが増えた
・もの忘れを自覚している
・日常生活に支障がない
2.認知症の場合
体験そのものが脳に記憶として残っておらず、すっぽり抜け落ちてしまうので、ヒントを与えても思い出すことはありません。
これが、認知症の特徴です。
・体験そのものが丸ごと抜け落ちている
・料理や家事、仕事の手順がわからなくなる
・探し物がないと誰かが取ったなどという
・現在の日時、季節、年齢、自分がいる場所が分からない
・同じことを短時間のうちに何度も言ったり聞いたりする
・テレビや会話の内容が理解できない
・計算間違いが多くなった
・蛇口の閉め忘れが多い
・季節や場所に応じた衣服が選べない
次回は、「認知症のタイプには種類があるの?」について配信します。


