【ISHカレッジ:美学セミナーNo.4】
(担当:まさこメディカルクリニック 松岡)
認知症を正しく理解しよう④
●認知症のタイプには種類があるの?
認知症には、いろいろな種類があります。
まず、皆様がよくご存知の「アルツハイマー病」と「脳血管性認知症」についてお話します。
1.アルツハイマー病
脳の神経細胞が少しずつ消失し、脳が委縮していく病気で、認知症の原因の5割以上をしめていると言われています。
いつとはなしにもの忘れが目立つようになり、特に少し前の記憶がなくなるのが特徴で、早期から現れる症状です。
普通は忘れそうにないことを忘れることが何度か見られたら要注意です。
家族や周囲の人たちがおかしいと感じたら、できるだけ早い受診をお薦めします。
2.脳血管性認知症
脳卒中(脳梗塞、脳出血)が原因となって起こる認知症です。
記憶に関わる部位が障害されればもの忘れの記憶障害が、言語に関わる部位が障害されれば、ろれつが回らないなど言語障害が現れます。
また、意欲の低下、抑うつ、怒りっぽくなるなどの精神症状もよくみられます。
他には、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
次回は、「認知症の症状ってどんなもの?」について配信します。