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認知症を正しく理解しよう⑤2013年10月30日

【ISHカレッジ:美学セミナーNo.5】
(担当:まさこメディカルクリニック 松岡)

 

認知症を正しく理解しよう⑤
●認知症の症状ってどんなもの?

 

1.記憶障害
新しいことが記憶できなくなり、さきほど聞いたことさえ思い出せなくなります。さらに病気が進行すると、覚えていた記憶も失われてきます。

 

2.見当識障害
・まず時間や季節感の感覚が薄れることから始まります。
・進行すると、迷子になったり、遠くに歩いていこうとします。
・過去に獲得した記憶を失うという症状まで進行すると、自分の年齢や人の生死に関わる記憶が分からなくなります。

 

3.理解、判断力の障害
・考えるスピードが遅くなります。
・二つ以上のことが重なるとうまく処理ができなくなります。
・些細な変化、いつもと違うことで混乱をきたします。
・観念的な事柄と、現実的、具体的なことがらが結びつかなくなります。→銀行のATM、自販機でまごまごしてしまったり、洗濯機が使えなくなる。

 

4.実行機能障害
計画を立てて按配することができなくなる

 

5.その他
・その場の状況が読めなくなる
・自信を失い、全てが面倒になる
・将来の望みを失ってうつ状態になる場合もある
・排泄の失敗が現われる
トイレの場所がわからなくなる、衣服の着脱に時間がかかる、尿意や便意が切迫するまで分からない、尿意・便意が全く分からなくなる
・しまい忘れから、「もの盗られ妄想」が現われる
・徘徊するようになる

 
次回は、「初期症状を知って早めの受診がお勧め!」について配信します。

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